0508相場分析 | 国際経済・為替情報分析

0508相場分析

昨夜うっかり投稿作業を忘れました……すみません。
今朝は定期メンテナンスで参りました。終了時刻がどんどん伸びて行く。速報性があるのはいいけれど……投稿できない(^^;

その間に、クロス円がいくらか鈍化しています。
それぞれ120.00、163.00、239.00を割るような気配。10時37分現在、ドルは明瞭に割っていますね。
ドル円118円台、ユーロ円158円台あたりが狙い目。ポンド円のジェットコースターは何がどうなるか分からないので、臨機応変で。


■総論
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週初はクロス円がわずかに弱含んだが、現在まで大きな動きは無し。ドル円で118→120(大台越え)、ユーロ円で161→163(史上最高値)、ポンド円で237→239という上昇を見せながら、そのまま上昇できず越週したのは、勢いがないと解釈する。それでも買手はついているようだが、私は崩落を待つ。これが結論。

なお、各種レポートはまちまち。どちらかといえばファンダメンタルズに注目すると、ドルに弱い材料が揃いはじめたという解釈になり、チャート上はドル円が崩壊する兆候なし、という事になるらしい。ロウソク足の実体部が120円を守ったためだろうが、下ヒゲも場合によって解釈は変わるかなと思うのだが……なお、8日早朝に発表された米消費者信用残高は予想を大きく上回った様子。ただし相場の反応は微弱。
ユーロドルは不明瞭、ユーロ円は目先天井を突いた、ポンド円は堅調で241円を目指す、ポンドドルは不明瞭、といった評判が出ている。これによれば、目先強い通貨はポンドとドルということになるのか。

なお、さきの中国利上げで対中圧力は一時的に話題から消えている感あり。S&Pの日本格上げなんか、一瞬で話題から消えた。それより米国の弱気な経済指標と、それを受けた9日のFOMCが関心の的か。

また、あるアナリスト(私はこの人物を人間的にまったく信頼していないが……)が、ポツダムG8でヘッジファンド規制が話題に上ること、5~6月がヘッジファンドの決算期であることを理由に、キャリートレードの大きな巻き返しがあると予測している。まぁ真に受けることはせず、そんなこともあるかもね、程度に読んでおきたい。


■経済
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アメリカの指標が不調と見られている。それがどう反映されるか。9日水曜FOMCに注目。


■政治
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FOMCに日銀政策決定会合、G8、米中対話と、注目の材料は多い。FOMCは声明に注目。日銀はポツダムG8の前に円安批判をかわすための利上げを実行するのではないかと言う。対中圧力はWTO提訴が6/10に、対中関税の結論が6/13に出る様子。

仏大統領選、右派サルコジ氏勝利も、さほど話題にならず。


■チャート
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ドル円のレジスタンスは120.45-50とのこと。対するサポートは119.90や119台半ば。一時話題になっていた、去年の春から形成された巨大なヘッドアンドショルダーズは、一応まだ明瞭に崩れたとは言いがたい(なにぶん巨大なのですぐには崩れない)ようにも見えるが、話題からは完全に消え去った形。自分で見た限りでは、よく分かりませんね。時足日足週足とも。

ユーロ円の週足で167円あたりまでのバイイングクライマックスがあるかもと思ったが、それは今のところ不発感あり。ちと盛り上がりに欠ける感あり。いま見ると、時足は162円後半から163円前半までの狭いレンジ内にはまり込んでいる。安値は一瞬で跳ね返るし、そのレベルはまちまちなので、レンジ決め打ちは難しいでしょう。
日足では今までに無い波形が出現しており判断がつかない。鋭角的な上昇が続かないと判断する理由は無い。週足では一本のスパイクの先端にいる感じもする。そうだとすれば調整は160円を割ることは確実と思う。ただし現在の停滞が調整の効果を発揮し更なる上昇を演じる可能性も無しとはしないが……基本的には、調整を期待して良いと思う。
なお、ユーロドルは時足の印象で、あと1日か2日のうちに反落しそう。FOMCあたりを切っ掛けにドルが小反発することがあるのだろうか。イベントの結果とチャートをまとめて予想するのも無理な話だが。日足や週足、月足の印象も同じ。ただしそれぞれスパンが違うので、同じ現象とは言えない。
世の中全体がユーロ先高観に染まっているからと言って、油断するなということか。

ポンド円はユーロ円と似たような状況。月足ではそろそろ大崩れしても驚かないが、逆にすっと大幅な上昇を見せても不思議ではない。


■今後の予定
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5/9 FOMC(景気見通しハト派に変更?)
5/10 英BOE政策金利(0.25%利上げ織り込み済み)
   欧ECB政策金利(据え置き・タカ派声明織り込み済み)
5/16-17 日銀政策決定会合(利上げの噂あり)
5/18-19 ポツダムG8財相会合(円安批判?)
5/23-24 第二回米中戦略的経済対話(中国元の動きに注意)
5月 英BOE利上げ?
6月 欧ECB利上げ織り込み済み
7月 日本参院選(政局見定め・日銀は参院選後利上げとも)
年内 米FOMC利下げ織り込み済み