調整しそうですが…… | 国際経済・為替情報分析

調整しそうですが……

ドル円が時足で小さな三角持ち合いを形成しているように見えます。所詮小さいので、離れても大したことはないかなと思いますが、一応今日中に煮詰まるはず。東京時間の終わり頃から、海外時間の始めが機会か。ドル円は全体としては、今後1、2カ月続く上昇トレンドの中にいるのかなという気がします。ただし、目先はやや高値圏が続いており、そろそろ1円程度の調整があっても良い。121円前後の値を見たら、いくらか買い増したいところです。

一方のユーロは対円、対ドルともにゆるやかな下降トレンドを形成している気がします。昨夜162円台に少しつけた。反発したもののレンジ内で、うまくすれば今夜には162円台にしっかり突っ込むか。ならば、そこで買いたい、と思っています。長期的に見ると、こちらも去年の9月や今年の1、2月と似た、ゆるやかな上昇トレンドか。ただし速度の差によってユーロドルはこの間、下落を続けるかも、と思っています。するとサポートラインをガッツリ割り込むことになるので、本当にそうなるか、こちらはいくらか不安ですが……ちなみに先日の164.20は、ややレンジを超えているもののノイズの範疇で、9月の相場と酷似。いまは、調整を見越してユーロは減らしてあります。162円台後半でいくらか、前半まで突っ込むかどうかをよく見て、さらにいくらか購入、というつもりです。

ポンドがちょっと焦げ付いている。しかし昨夜の240.00は、しばらく前の安値に同水準で面合わせ。ここで反発したのは救いだった。印象としては、もう一度242円台まで回復してから、一気に239あたりまで下げれば、チャートはきれいに5月始めの相場を再現する。その最後の回復を、来週木曜夜の英政策金利(据え置き予想だが、前回0.5%利上げが囁かれただけに、市場の予想を裏切る0.25%利上げの可能性も否定できない)あたりに期待したい。サプライズ利上げで値を上げるか、あるいは「発表前に期待が集まりじり高推移の後、結局利上げ無く3円急落」といった展開か。とにかく、ポンドはやや持ち過ぎているので、このあたりで持高調整を試みたい。期待どおりの3円下落を見たら、買い増します。

全体としてはドルとユーロの上昇を、まだ期待して良さそうかなと思っています。中国政府の対応は矢継ぎ早ですが、市場は無視して株を買いまくっていますね。いろいろな解釈が飛び交っていますが、私はやはり、指標の内容より値水準に賭ける売買になっていると思います。