僕が売っちゃった理由・心機一転・ブログ移転 | 国際経済・為替情報分析

僕が売っちゃった理由・心機一転・ブログ移転

先日慌てて散々な売買をしたわけですが、すぐ諦らめて売りに走ったのには、一応の理由があったわけです。先日ドル円のチャートが私の予想を裏切ったことは書きましたが、もうひとつ。先の見通しに変化が生じたという事もあったのです。

私が7月中円を買えない理由として把握していたのは、日本の経済指標を背景とする日銀政策金利の動向と政局の混乱でした。日銀は、金利据え置きは議論の余地なしですが、パッとしない指標が続くことで、議事内容が予想以上にハト派的になる可能性を感じていた。政局は日を追うごとに不安定の度を深めているように見える。

しかし、では日銀の議事内容がどう変わるか。注目のポイントは利上げを主張する委員の数ですが、ゼロ人などという極端な状況は起こり得ないように思った。(結果は一人賛成)いずれにせよ、現状の混迷の内では、今の日銀が何らかの意味でヴィヴィッドな結論を出すとは思えなかった。するとインパクトも乏しいだろう。

そして問題は政局だ。参院選を控えて安倍政権は揺らいでいるが、よく考えれば民主党をはじめとして、頼りになる政党などひとつもないではないか。しかも今回の選挙は参院であり、参院には内閣総理大臣を指名する権利はない。仮に与党大敗となっても、安倍政権が終わるだけで、自民党自体のプレゼンスは揺らぐことはない。(衆院を通過した予算や法案が全て参院で否決されることで、ある種の軽いレイムダック的な状況に陥いる可能性もあるが、政治的な機能不全を許すほど国民は悠長ではないだろう。あまりえげつないことをして痛い目に遭うのは野党の方だ)
すると安倍政権崩壊後に組閣する自民党議員は誰か。今の自民党は小泉の残照をまだ捨てられない。すると麻垣康三の誰か、とくに国民にジワリと人気の出ている麻生太郎が最有力候補として浮上するのではないか。そしていよいよ景気回復が明瞭になってくれば、国民の政治への視線も甘くなってくる。
すなわち、参院選を「雨降って地固まる」と読めば、これはうっかりすると円高への転換の序章になり得るではないか。

もっとも、急激な円高進行は日本政府も日銀も最も望まないシナリオだろう。その意味では、まだしばらくは上がったり下がったりするのだろうが、少なくとも参院選をバックアップと頼んで円を売りまくるのだけは止そうと思ったのでした。

その晩、クロス円下落。そこから先は、ご報告しました通りです。


ところで、慌てて売ったことや何やかやを反省して、十訓を立ててみました。


為替十訓
・欲を去り淡々と取り組め
・己の才を頼むな畏れ慎しめ
・目標を立てるな金額を見るな
・取引せぬ時はレートを気にするな
・建玉の意図と期間を明確にせよ
・立てた則は守れ、守れない則は立てるな
・損切り恐れるべからず、利得への道と知れ
・直感を信じつつ、直感が外れる可能性を忘れるな
・日常は為替を忘れて楽しみ勤しめ
・諸行無常。メメントモリ。舎利子見よ、空則是色、花ざかり。感覚を磨け。フォースと共にあらんことを(笑)

最後のあたり、遊んでいますが(笑)


そして、この十訓を掲げてブログのIDを変更しようと思っています。「為替ファイト」って、恥しいなと思いまして。もっと淡々とこの道を極めたい、と思い、「為替道」としてみました。ニックネームは「寒山」です。禅僧みたいでしょう?(笑)

ご興味おありでしたら、そちらに読者登録しなおしていただければ。実は人数増やしのために、スパム的に増やしてしまった分もあるので、その点は反省して。あまりえげつない事をすると、やっぱり良くないですね(苦笑)

<http://ameblo.jp/kawasedo/>