国際経済・為替情報分析 -31ページ目

2005/4/12相場分析/的中。しかし……

ドルを決算してから、30銭ちょっとの円高ドル安。予想的中ではあるのだが、動きが鈍い。1ドル=107.50円を切ってドル安が進むと、中国での反日デモや韓国との竹島問題といった地政学的リスクを材料に円が売られてしまうらしい。まずい。下がりきらずに反転してほしくない。

当面、再び浮上している「中国元が自由化されるのでは」という憶測がさらに拡がってくれること、今夜の三つのイベントがドル安に効いてくれることを祈る。ただし前回発表された数値もドル安に効いたように思う。二回続けては期待できないかも知れない。中国元に関する思惑については、私は今回も空振りに終わると睨んでいるので、今週末G7が終わった後ほどなくして円反落と見る。すると今週中に円を売り逃げるのが正解である。

本日21:30米2月貿易赤字
明日03:00米3月財政赤字
明日03:00FOMC議事録(3/22分)「タカ派云々」というのは、インフレが起きるからもっと大胆に金利を上げるべき(高金利通貨は買われるのでドル高要因)という考えを指すらしい。それはグリーンスパン氏に既に否定されたままになっているので、古いインフレ懸念の内容が確認され、改めてグリーンスパン発言が市場に採用され、ドル高は一旦終了、という展開につながるかも知れない。(希望的観測の域を出ないが)フィスコレポートは「議員のなかでタカ派が多数派だったのか、少数派だったのか」がポイントだと言っているが、人数で決まるものなのか。グリーンスパン老人は一人だが、ずいぶん影響力がある。

ドル決算・辛くも勝利守る(0.32%勝利)

ドルこれから下がると睨んでドル決算。このblogを開始したときからすると、辛くも0.32%資産は増えている計算になった。ドル-ユーロ相場での大打撃によってこのところのドル高による3%以上の収益に加え、2月の勝利幅まで食いつぶす形で3月を終えた形だ。さて、ドル決算は円での新たな勝負も意味する。これですっとドルが下がれば、再びドル買いで応じるつもり。

とりあえず、目標は1ドル107.00円、としておこうか。期間としては、2週間から、遅くとも1ヶ月ほどで落ちてくれることを期待。

2005/4/11相場分析

ドル高そろそろ疲れたかなと思っていたら、夕方になり全面ドル安&円高傾向という展開。中国情勢があれほどゴタゴタしているのに円など買うな、と言いたくなる。

が、文句を言っても仕方がない。対応を考える。ここで売り逃げるのか、様子を見るか。前回のユーロで打撃を被ったときと状況が似ていることを考慮すべきだ。ドル高基調の中でドル安が発生し、焦ってユーロに逃げたらドルはすぐ上がり、ユーロは暴落した。

グラフを見る。上昇基調が一段落する頃合いだ。どれくらい下がるか? 場合によるだろうが2円ほど、と見る。ならば、いまから売れば少し利益が出る可能性あり。明日の貿易・財政赤字も関係するだろうが、少しドル買いポジションを利食うか、円買いポジションを立てるか(実際にやることは同じだが、解釈の違いによって分析シート上の操作が少し変わる)するのは悪くない。

円を買うつもりで、もういちどいまの相場をチェックしよう。

2005/4/11相場分析

結局先週末はややドル安となり終了。しかしレンジ内。週明け後2時間経過しているが動き乏しい。中国デモの影響は微細か。しかし今後これが大きく拡大すると円安ドル高に拍車をかけるかも知れない。

フィスコレポート気になる情報。4/15-16のG7、中国が招かれないのは人民元動かずの証拠と言われてきたが、逆の見解が示された。すなわち、これによって中国は外国の圧力によってではない形で、自主的に、為替自由化へ向けて動けるのだ、という。すると強力な円高要因の登場だ。しかし、そう短期的には元は動かないと見ているのだが……市場心理で今週中ドル軟調で、週末肩すかしを食って、来週反発、というシナリオか。

明12日に米国の動きが集中する。貿易赤字、財政赤字、FOMC議事録が発表される。赤字はやはり思うようには減るまい。するとドル安要因と考えられるが、よほど予想外の数字でも出なければ影響は限定的・一時的と見る。「FRBが何故インフレに関してタカ派的な見解を出したのか、見極める」とあるのは、インフレ懸念無し、金利引き上げペース早めず、という方針の根拠を探るという事か。こちらはドル安かドル高か、よくわからない。

今週の方針だが、ドル高にそろそろ疲れが出始めるかなという気がする。そう急激な動きは予想しないが、1ドル=108.75を超えたら円買い、1ユーロ=1.2850ドルを下回ったらユーロ買いで応じようと思う。ユーロはテクニカル分析で「1ユーロ=1.2700ドルを目指す」とあるので、テクニカルの大風呂敷を勘案して、1.2800代前半買って良し、と判断した。判断が遅かったという感は否めないが……

近頃「慎重」の名のもとに遅鈍に陥っているのかも知れない。だからといって拙速も避けねばならず、難しい。

昨夜売っときゃよかった?

週末突入。見るとドルは下がっている。

が、よく見ると円ドル相場は私がチェックした範囲内での最高値からは52銭しか落ちていない。手数料は売って買ったら往復50銭なので、昨夜売っておいても、現在まで2銭しか利益が出ていなかったか、焦って下手な値で売っていたら、いまだ利益は出ていなかったという事もありうる。ここは持ち続けが正解だったと考える。

一方ドルユーロ相場ではユーロがかなり上がっている。昨日の最安値でユーロを買っていれば、現在の値まで、手数料差し引いても、0.5%ほど利益出せた。ユーロは買いなのだろうか? テクニカル分析は1.2700を切るような可能性も囁いているが、これはやはりテクニカルの大風呂敷か。近頃、概してテクニカルの言う暴騰・暴落はスカが多いように思っている。すると原油暴騰の噂もスカだろうか。ともかく、ユーロ暴落がスカだとすれば、ドルユーロ相場ではユーロ安がユーロ高に転じてもおかしくない。

やや迷うが、ユーロ買いにはやはり慎重になりたい。ユーロドル相場でユーロ高がすすむには、ドル円相場で円高が進むか、円ユーロ相場でユーロ高がすすむか、どちらかが付随しなければならない。(そうしないとヘンなことになります。為替についてあまり知らない方も……分かりますか? 売買でユーロ→ドル→円→ユーロ→ドル……と繰り返すだけでみるみる資産が増大するという事態が生じます)しかしドル円相場はむしろ強いドル高基調であり、円ユーロ相場もユーロがかなりの高値圏にある。これ以上どちらの事態も起きにくいだろう。また現在のユーロドル相場も、最近のユーロ高と比べればだいぶユーロが値を下げているが、過去を見れば決してユーロが安いとは言えない。以前ドル円相場が1ドル=109円前後の頃には、ユーロドルは1ユーロ=1.2300から1.2000などという事もあった。

ドル高に一時的な戻しがあったとしても、基調はまだドル高と見る。109円トライの動きを見つつ、108.75~109.00円で一旦利食いの売りを仕掛ける、といった所か。

2005/4/8

昨夜ドル売らなくて良かった。今日はドルがますます上がった。さて、ここで売るか、どうか。今日は安値があまり下がらなかった。もしここで売って、今日の安値レベルまでしかドル安にならずに再びドル高が始まった場合、かえって損になってしまう。そもそもここ数週間は、高値圏でのかなり狭いレンジ推移になっている。このレンジを、上に離れるか、下に離れるか。フィスコレポートも4/6に「ドル高一段落か」と書いたと思えば、今日は「そのまま上昇余地試しに行く可能性」の文字が踊っている。次の動きがどうなるか、まったく判断がつかない。こういう時には半額を利食って残り半分は持ち続けるのが無難だが……目下1ドル=108.80円を超えると売りがかかり、留まれないらしい。もっとも、これを書いている間は、108.83で十分以上留まっていたが。

原油暴落58.28ドル→53.77ドル。これはグリーンスパン「原油価格そのうち落ち着くよ」発言の影響なのだろうか。つくづく神憑った爺さんだ。昨夜フィスコレポートは「グリーンスパン氏は自分で車にガソリンを入れないから、原油高騰が肌で感じられないんだ」などと書いていたが、やはり老人は自分の発言が市場を動かすことを知って、原油相場を知らない風な発言をしている。
それはそうと、原油安くなっても円高にもユーロ安にもならない。原油はもはや為替市場の感心を失っているのではないか、という感じがするが。気のせいだろうか? いまの為替市場は、むしろ「ドルどこまで上がるか」という思惑で動いているように感じる。

今夜半過ぎ、またもグリーンスパン発言。テーマは消費者金融とのこと。よく分からないが、利上げペースに関するコメントが期待されるとのこと。しかし、だいたい肩すかしのコメントをするのではないか。すると米ドル一時的に失望の売り入るも、あまり下げずに週末突入、といったところか。月末でもないから利益確定の売りが集中することもないよなぁ。

中国人民元自由化を要求する米国の圧力が高まっている。しかし中国がそうそう早く対応するとも思えない。米中間はダンピング・アンチダンピングで熾烈な応酬が繰り広げられていると聞く。おそらく人民元自由化要求で恐喝して、ダンピング絡みの方面での妥協を引き出そうというのではないか。しかし、問題は相場が現実の人民元の動向以上に、人民元の動向に関する市場関係者の憶測に影響されるという事だ。米国の恐喝があまり真に迫っていると、中国よりも市場がビビってドル売り円買いに走る可能性もある。なお15-16のG7財務相・中央銀行総裁会合には中国参加しないとのこと。人民元もやや

ユーロドル、1ユーロ=1.2800ドルまでユーロ安になるとユーロ買いが集中して買い支えているとのこと。ならば先の見えないドル円より、ユーロドルでポジションを立てるか? もっとも、このユーロ買いも東欧・ロシアによる物らしく、これらの国の外貨準備がさほど大きくないことを考えると、買い支えがどれほど強いか……

5/3・FRB追加利上げ観測。
4/15-16・G7財務相・中央銀行総裁会合にてドル安が問題として取り上げられる可能性。
12、15に米国経済指標発表。いくつかはドル高のチャンスと見られ、いくつかはドル安の危険と見られるとのこと。要するに、よくわからないという事だろう。
現状、ドル高が2週間ほど続いていることもあり、一気に高くなりすぎている、相場格言がこのへんでの利食い売りを勧めている、他人が売り始める前に売らなければならないなど、不安がつきまとうのだが、しかしドル先高感は揺らがないし、このままドル高を試しに行くのでは、とのレポートもある。現に今日一日は高値圏を維持している。が、テクニカル分析を参考にするレポートは概して大袈裟すぎる未来予想を語る。ここをどう読み、どう動くか。

やはり半額売って半額残すのが良いのだろう。が、いまちょうどドルが少し安くなっていて、売りたくない。まずは風呂に入ってくるか。

2005/4/7

グリーンスパン発言は「原油高騰恐るるに足りず」という内容だったらしい。金利引き上げ観測後退でドル安なるも、ドル買い意欲は強く押し返され、結果あまり動きがない、という事だったらしい。グリーンスパンは常に市場の動きをなだめるよう発言すると見るべきか?

グリーンスパン氏は自分で車にガソリンを入れないから、原油高騰が肌で感じられないんだろう、などという投げ遣りなコメントが載っていたりした。そんなバカな。

ユーロが意外と上がっている。もっと落ちてくれることを期待したのだが。しかし原油高の一休み、金利差の更なる拡大など、ユーロ高要因が欠けている感が強く、これが限界だろう。買ってもこれ以上上がらないと見る。ユーロ当局にしても、ユーロ高を嫌う一方、ユーロ暴落によるユーロの信用失墜も困ったことであり、またユーロ圏の経済を上向かせる(ユーロ相場にとってはユーロ高要因)必要もあり、ジレンマを抱えて経済関係者の間でも足並みの乱れが生じているようだ。となると、少なくとも1、2週間はまとまった動きは取れまい。その間は現状のトレンドを維持して、じわじわとドル高ユーロ安と見る。

テクニカル分析などは、このへんで利食い売りを推奨するらしい。しかし現在の相場は「ドル反転」というテーマを強く意識しているように見える。加えて、原油価格が高値圏にあること(いまは一休みだが、この後再び高値更新が始まる可能性は高いと見る)日本のペイオフ解禁などドル高要因も未だ強い。いま一歩進むのではないか? 迷いどころだ。現在の相場は1ドル=108.41円。108円台後半に乗せたら、半分くらい利食い売りしようか。

2005/4/6

グリーンスパン大した影響なかったと見え、ドル・ユーロとも相変わらずの高値圏推移。
さて、どこで売るか。

ドルどこまで上がるのか(現状2.84%敗北)

先日の損切り幅は4.42%に及び、大損害を被った。なお現在ドルは4%弱の利益を出し、どこまで上がるのか、という状態。従って現状は円評価額では1%強の利益ということか。今回のドル手放しは、まったく失敗だった。

さて新分析シートだが、まず六つまでポジションを立てられるようになった。(場所さえ確保すればもっと立てられるが)また現状の評価額でいくら利益が出ているかも、金額で表示されるようにした。以前は割合で表示されていたが、それがいくらに相当するのか、はたして利食い売りを仕掛けるかどうかで悩むに足るほどの金額か、いちいち計算したりしていたが、自動化されることになった。各ポジションは金額も自由に設定可能で、行った取引を記号(YU=円売りユーロ買い、など)で記入し、元金を記入すれば、自動的にそのときのレートが取得されて損益計算が開始される。以前は購入するたびにそのときのレートを手動でコピー&ペーストする必要があったが、それも無くなった。もちろん損益計算は新しいレートのデータを記入するたびに自動的に計算し直される。元金・購入時電信買いレート・現在電信売りレート・現状の損益評価額・購入した通貨額などの項目が一覧できる。また立てたポジションの半分だけ利食い売り、あるいは利子が付いて金額が変わった、というような場合も、新しい金額を記入するだけで計算し直されるように、参照体系をIF関数で分岐させた。また、たったいま思いついて、決算(利食い、損切り)の売却を決断した場合は、取引記号の後にm(makeの略)と記入するだけで自動的に売却による資金移動の結果が所持金襴に反映されるようにした。所持金襴は、当然各通貨について設けてある。このシート設計のために新しい関数を二つ勉強できた。損切りインジケータもつけた。損切りするか否かの決断レートは、簡単に設定し直せるようになっている。

ただし、同じ通貨を二度に分けて買った場合は、購入時のレートが違う関係上、別のポジションとして管理せねばならない。また新たにポジションを立てるときの資金移動結果は、所持金襴に自動的に反映させるようにはなっていない事に今気付いたが、既に決算時の自動反映システムを作るのだけで嫌になった。今日はこんな所にしておこう。また損切りインジケータが点灯したときに、複数立ててあるポジションのうちのどれが損切り対象なのかは分かるようになっていない。

今のところは古い関数システムも残してあるが、これを消去すれば、またセルが空く。何か新しいシステムを組み込むのも良いかも知れない。なお、ポジション管理システムは一新したが、為替動向の分析システムが一向に新しくないのが不満といえば不満だ。

損切り・ドル収益拡大中

ようやくユーロを損切り、ドルを買い戻した。4%以上の大損害を被ったが、ドルでの3%を超える利幅があり、今なお拡大していることから、このブログ開始以来で見ると、辛うじて損はしていないことにはなる。今後はユーロドルが2.6台に近づいたら、再度ユーロ-ドル相場で小さい勝負を打っても良いが、基本的にはドルを持ち続ける方針で売買する予定。

なお、為替分析シートを設計し直し、ポジション概念を使えるようにした。さらに現在もっているポジションが評価額でいくらの利益を出しているか、損失を出しているか、金額が分かるようにした。(今まではレートで何ポイント勝っているか負けているかという形で表示されていた)

詳しくは、また改めて。