国際経済・為替情報分析 -32ページ目

年度明け

年度が明けて、ユーロ相場はじりじりと最高値トライ中ながら、勢いなし。

年度末のレパトリ(企業が決算のために外貨資産を売却して円を購入する事)による円高圧力は外れたはず。一方、この年度末にレパトリによる円高を阻止していたペイオフ対策の外貨購入の動きは、まだこれからも続くと見る。原油もゴールドマンサックス社が大幅な値上がりを予言したとかで、ユーロ高の材料が揃ってきている感がある。
が、それより値上がり圧力が強いのはドルだ。とにかく先高感に満ちあふれていると言うべきか、ドルには強い上昇圧力がかかっている。円を持っているなら、1ドル=107.00円よりドル安になったら買っておくべきだ。
が、いま持っているのは、悲しいかなユーロである。ユーロとドルは大体歩調を同じくしており、ユーロドル相場はユーロ暴落後、狭いレンジ内をうろうろしてユーロは勢いが無い。ユーロ円に関してはもっとユーロ高に傾いても良いと思うのだが、ドル円でここしばらく続いたドル高が疲れてきていてドル上値重く、それと動きをともにするユーロも影響を受けている、というかたちではないだろうか。

現在1ユーロ=139.34銭(先ほど最高値139.45タッチ)このへんが手の打ち所なのか。

一縷の望み・円への逃避

更新をサボってしまいました。
ユーロがしっかり焦げ付き、しばし外貨から離れて頭を冷やそうと、フィスコレポートの分析もしていませんでした。

現在、ドルユーロ相場はユーロが暴落したままになっていますが、ユーロ円相場でユーロがだいぶ上がってきているので、適当なところで円に持ち替えることによって、うまく逃げられないかと考えています。といっても無損失で逃げ切るには、利子収入を併せても1ユーロ140円台後半に載せないと無理で、まだようやく139円台半ばに迫っているだけの現状では、とても損失ゼロで逃げ切ることはできそうにありません。まだじりじりと値を上げていますが、もう1円上げるまえに戻ってしまう危険もあるので、見極めが難しいところです。
昨日からゆっくりとしたペースで上げ続けているので、急激な動きではない、という点では、もう50銭くらいは上げるだろう、という印象です。一方でこの動きは東南アジアや日本の地震の影響もあると見ていますが、これらの地震で本質的に経済が傾くことはないので、東京が壊滅でもしない限り、じき揺り戻してしまう可能性も強いと見ます。私が取引に利用しているソニーバンクが、今週5日間だけ外貨キャンペーンを行っていることも考慮せねばなりません。(普段の円ユーロ手数料が1ユーロ当たり25銭から10銭に)

とりあえず今夜は待ってみようかと考えています。

2005-03-21

うっかりしていた。今日は日本の休日なので、他国市場は休場ではない。そして、ユーロは落ちていないがドルが上がり、結果としてユーロドルはユーロ安ドル高。参った。

2005-03-19

原油高とアジア中銀の動きがユーロ高を支えてきたが、一層のユーロ高には傾かないまま、ドルが底堅い、との見方が広まりつつある。この見方が広まれば、基本的にはドル買いとなり、持っているユーロが焦げ付く。危険なのは週明け火曜の米連邦公開市場委員会(FOMC)。ここでまたも米ドル利上げ。それは折り込み済みで、声明中に一層の金利上げを示唆する表現が入るかどうかが問題だと言われているが、全般にドルいけいけムード。ここで一旦買いすぎたユーロを売っておく(ポジション調整)という展開になれば、ますますユーロは焦げ付く。これでFOMC利上げ見送りとなったらドルは暴落するのだが……それを望めるような根拠はまったくない。それどころか、ユーロ高を支える原油にもポジション調整の下落が入る可能性が囁かれている。そうなったら、もう目も当てられないことになろう。
原油価格が一段高になっている折、米国の2月輸入物価を気にするムードが出ている、との文言もフィスコレポートに見える。これは一体なんだ? 原油高はドル安だそうだが……

ともかく読めない。こと4月以降の相場はまったくわからない。休暇明けにもう一段のユーロ高トライがある、という展開も考えられないことはないし、もうしばらくユーロを持ってみるか。

2005-03-18

やれやれ、である。
夜の海外市場は少しユーロ高ドル安に傾く。
しかし、利益が出るには程遠い水準で力萎え。
日本市場が開場すると、じりじりとドルが上がってしまう。

ユーロ円はユーロ高で踏ん張っているのだが、
もう一段の攻め込みはない。
ユーロドルは、もはや一瞬のユーロ高は過ぎ去ってしまった。
ドイツからユーロ高懸念・市場介入要請の声が挙がっている。

フィスコレポートに目を通す。
昨夜筋トレ中に見たテレビでは、原油最高値更新と報じていた。今朝は利食いで戻ったようだが。フィスコレポートは原油高をドル安要因と述べる。しかし過去のオイルショックでは、ドルは暴騰しているのだ。未だに、なぜ原油高がドル安につながるのか理解できない。

昨夜は1ドル=104.50円がひとつの境目で、それ以上ドル高になると105.00トライになるが、105.00超えるとドル売りが強まると予測していた。実際の動きは、104.50は超えて、現在104円台後半でウロウロしているようだ。ユーロ円には方向感無く、高値圏にはあるが、ユーロドル次第か、とのこと。

中国国家開発銀行「全面的な人民元の兌換性が実現するのは、少なくとも10年先の見通し」本当か? 容易に覆るだろう。信じてはいけない。が、参考にはすべきか。ユーロ圏には、はやく自由化しろとの声も。

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今回の買いは、ドル高を逃した直後に急なドル安を受けて混乱したことに始まる、失敗だった。このあと、やはり市場の深層心理にあるアジア中銀ドル離れが主題化され、無事利益を出して切り抜けることもできる、かも知れない。しかし、仮に利益が出たとしても、それはまぐれ当たりの利益であって、やはり失敗は失敗である。私自身が以前に書いている。冷静に取り引きできない者には、取引の資格がない。

重々反省せねば。とくに評価額で(まだ損切りしていない段階で、計算上)損失を出したり、大きな売りのチャンスを逃した直後は、冷静さを失いやすいので、意識せねばならない。
そして、ドルばかり見ていないで、ユーロにも目を配るべきだ。ユーロを買うつもりが無くとも、円ドル相場に影響を及ぼすので、注意すべきだ。

この二点を心に刻もう。

2005-03-17

おもにユーロ高により、昨夜から今朝にかけてユーロ高ドル安。
しかし利益が出るにはほど遠い水準で一段落。
フィスコレポートに目を通す。

米1月の対米証券投資は予想を大幅に上回った。ただし日本の米国債保有残高が減少、中国の買い越し額が過去1年間で最小、韓国は2ヶ月連続で売り越し。アジア中銀の米国債離れを示唆していると言う。
大きな動きにつながるには、もう少し市場の関心が集まらないと駄目だろう。しかし米国債・米ドル離れ観測は根強く市場の深層心理に潜行している。

米経常赤字は予想通り拡大したとの事で、さほど大きくはないがドル売りの動き。

ユーロ・ドル「1.34付近で戻り売りが強まるので高値は難しく、1.3250レベルを切れば、安値が進む」と昨夜のレポートにあったが、今日は1.34付近をキープし、安値に戻してはいない。そのまま高値で粘ってほしい。が、やはりもう一つ材料が必要だろう。

材料として期待できるのは、やはりアジア中銀ドル離れ観測か。来月も米経常収支が赤字になれば、それもドル安に繋がるかも知れないが、なにぶん遠い話だ。
なお三月が終われば、決算のための円買い圧力が弱まるはず。ただしその寸前にいっそう円買いが強まるかも知れないが。
そういうわけで、しばらくはドルユーロの失敗をうまく切り抜ける事に専念し、月末に円高になっても慌てないようにしよう。
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グリーンスパン発言。
「米国の双子の赤字は十分な貯蓄が行われていないことが主な原因であり、貯蓄拡大により経常赤字は縮小する」「ドルの行方を予想するのは大変困難である」
貯蓄率増加のためには……政策金利引き上げ、か?

中国の為替柔軟化について。今がチャンスという人もあれば、まだまだという人も、また為替を柔軟化するより新しい税制が良いと言う人もある。これは予想ができない。
IMF関係者が「現在の景気拡大がブッシュ政権2期目の終わりまで持続する公算は小さい」「金利上昇が米景気を冷やす」と発言。景気が悪化すればドルは落ちる。米政府高官とは見解が違うようだが。はて。

原油最高値更新。やはりこれは対円・対ユーロ問わずドル安要因らしい。
日本円低金利維持。円の金利が低い限り、外貨を持っているというだけで有利。

そう言えばしばらく忘れていたが、北朝鮮、まだごねているらしい。日中韓米による包囲網が完成して窮地に立たされていたんじゃなかったのか?

2005-03-16

ユーロ下落。ドル微増。
負け幅拡大中。
慌てているのか。タイトルを書き間違えたりしている。

とりあえず、損切りにはまだ早いと見る。
今夜の米財政赤字を待つ。
しかし、雰囲気からしてあまり反応がなさそうな予感。
あまり希望は持てないか。

2005-03-15

本15日、1月の対米証券投資。アジア中銀ドル離れ説に絡み注目。
16日に米国経常赤字発表。史上最大規模の赤字を予測。
まだドル安ユーロ高の可能性は残されているか。

今日のドル高、フィスコレポートも「不可解としかいいようがない感じがある」と投げやりな発言。

まだ未読のレポートあるも、時間切れ。とりあえずユーロ損切りはしない。

ユーロ下落・ドル暴騰

目も当てられんとはこの事さ。(涙)
損切るか? それが目下の問題。
ユーロは長期的に見てかなりの高値圏を推移している。という材料からは、下落しやすいはず、という結論が出る。少なくとも新たな材料無しには上がるまい。
されどフィスコレポートは読むヒマ無し。

2005-03-14

ドル安値推移との予測……ハズレ
ユーロ高値トライ予測……ハズレ
結論:慌てて買ったユーロは、やっぱり失敗。

あーあ。

これからフィスコレポートに目を通し、過去のブログ記述を読み返し、反省と善後策の検討。問題は、ユーロを持ち続けて良いかどうか。損切るか?